停電で夏の暑さ・冬の寒さをしのぐには?防災士が解説【2026年版】
停電でエアコンや暖房が使えないとき、夏の暑さと冬の寒さをどうしのぐかを防災士マモルがやさしく解説。夏は熱中症対策(水分・塩分・濡れタオル・涼しい場所へ)、冬は低体温対策(重ね着・毛布・カイロ・温かい飲み物)、そして火気を使うときの一酸化炭素中毒の防ぎ方まで、夏冬のチェック表とあわせて整理します。
本記事はプロモーションを含みます。保冷グッズや防寒グッズ、ポータブル電源などの防災用品の紹介を一部含みます。製品の効果には個人差があり、特定の商品を断定的におすすめするものではありません。
「停電でエアコンが止まった。この暑さ、どうやってしのげばいいの」。「暖房が使えない冬の夜、家族をどう温めればいいんだろう」。停電が起きると、ふだん何気なく使っている冷暖房が一気に止まり、夏は暑さ、冬は寒さがそのまま体にこたえます。私も同じことを考えながら、毎年の備えを見直しています。
私は防災士で、小学生と未就園児を育てる親でもあります。小さな子どもや、年配の家族と暮らしていると、停電中の室温が命に関わることを強く意識します。夏の暑さは熱中症、冬の寒さは低体温症につながり、どちらも軽く見てはいけない健康リスクだからです。
先に結論をお伝えします。停電で冷暖房が使えないときは、夏は「水分と塩分をこまめに・濡れタオルや風通しで体を冷やす・無理に動かない・つらければ涼しい場所へ」、冬は「重ね着と毛布で熱を逃がさない・温かい飲み物・体を軽く動かす」が基本です。 そして火を使って暖をとったり調理したりするときは、一酸化炭素中毒を防ぐため、必ず換気をして就寝中は使わないことが何より大切です。
この記事では、停電中の夏の暑さ対策と冬の寒さ対策を、それぞれチェック表とあわせて整理します。命に関わる熱中症・低体温症・一酸化炭素中毒のサインと、そのときの動き方も正直にお伝えします。読み終えるころには、「停電で冷暖房が止まっても、まず何をすればいいか」が自分の言葉で言えるようになっているはずです。
本記事の最新確認日: 2026-06-27。暑さ・寒さ・一酸化炭素中毒に関する内容は、環境省(熱中症予防情報)、総務省消防庁、経済産業省・資源エネルギー庁、厚生労働省、東京消防庁などの公式情報を参考にしています。気象や体調の感じ方には個人差があり、停電の発生状況も地域で変わるため、お住まいの自治体や電力会社の最新情報も必ずあわせてご確認ください。
停電で冷暖房が止まったら、まず何を考えればいいの?
まず「今が夏で暑さが問題か、冬で寒さが問題か」と「家の中に体調を崩しやすい人がいないか」を確認してください。この2点が、その後の動き方を決めます。
停電でエアコンや暖房が使えなくなると、室内の温度はゆっくりと外の気温に近づいていきます。夏なら部屋がどんどん暑くなり、冬なら冷えていきます。どちらも、健康な大人が短時間がまんするぶんには大きな問題になりにくい一方で、高齢者・乳幼児・子ども・持病のある人にとっては、体調を崩す引き金になりやすいと言われています。
私がいつも家族に伝えているのは、「まず弱い立場の人から守る」という考え方です。停電が起きたら、室温の変化に弱い人がそばにいないかを確認し、その人を中心に対策を組み立てます。次の章から、夏と冬それぞれの具体策を順番に見ていきます。
停電中の夏、熱中症を防ぐにはどうすればいいの?
水分と塩分をこまめにとり、濡れタオルやうちわで体を冷やし、風通しをつくることが基本です。室温が上がりすぎたら、無理せず涼しい場所へ移ることも考えてください。
夏の停電で最も気をつけたいのが熱中症です。エアコンが止まると室温と湿度が上がり、汗をかいても乾きにくくなって体に熱がこもりやすくなります。環境省の熱中症予防情報でも、のどが渇く前からこまめに水分・塩分をとること、涼しい環境に身を置くことが繰り返し呼びかけられています。
私が実践しているのは、まず体を直接冷やす工夫です。濡らしたタオルを首やわきの下、足の付け根にあてると、太い血管が通っている場所が冷えて、体感がやわらぎます。保冷剤や冷却シートがあれば同じように使えます。窓を2か所以上あけて風の通り道をつくり、うちわや手動の扇子で風を送るのも効果が期待できます。日が高い時間帯は、直射日光が入る部屋を避け、家の中でいちばん涼しい場所で過ごすようにします。
そして大切なのが、無理に動かないことです。暑い中で片付けや作業を続けると、体温が上がりやすくなります。停電中はやるべきことを最小限にしぼり、こまめに休みながら過ごしてください。
停電中の夏(暑さ)対策チェック表
| 項目 | やること | ひとこと |
|---|---|---|
| 水分 | のどが渇く前にこまめに飲む | 一度に大量ではなく、少しずつ何度も |
| 塩分 | 汗をかいたら塩分も補う | 塩分タブレットや経口補水液が便利 |
| 体を冷やす | 濡れタオル・保冷剤を首やわきへ | 太い血管のある場所を冷やす |
| 風通し | 窓を2か所あけて風の道をつくる | うちわ・扇子で風を送る |
| 場所選び | 家でいちばん涼しい部屋へ | 直射日光の入る部屋は避ける |
| 服装 | 通気性のよいゆったりした服 | 締めつけない素材を選ぶ |
| 活動量 | 無理に動かず休む | 暑い時間帯の作業は控える |
この表のうち、特に「水分・塩分」「体を冷やす」「無理に動かない」の3つは、停電のあるなしにかかわらず夏に意識したい基本です。停電中はエアコンに頼れないぶん、これらを意識的に重ねていくことになります。
停電中、熱中症の危険なサインが出たらどうすればいいの?
めまい・頭痛・吐き気・けいれん・意識がもうろうとするといった症状は危険です。涼しい場所で休んで水分を取り、改善しなければ、また症状が重いときは、ためらわず119番や医療機関に連絡してください。
熱中症は、軽いうちに気づいて対処できれば回復しやすい一方で、進むと命に関わることがあります。立ちくらみやめまい、こむら返りのような筋肉のけいれん、頭痛や吐き気、体がだるい、汗が止まらない、あるいは逆に汗が出なくなる、といったサインが出たら、すぐに涼しい場所へ移って体を休めてください。
休ませながら、首やわきの下、足の付け根を冷やし、水分と塩分をとれるようなら少しずつ補います。それでも症状がよくならないとき、自分で水分をとれないとき、まっすぐ歩けない・呼びかけへの反応がおかしい・意識がもうろうとしているといったときは、ためらわず119番に連絡してください。判断に迷うときも、無理にがまんせず救急へ相談するほうが安全だと私は考えています。
特に高齢者・乳幼児・子ども・持病のある人は、自分で「暑い」「つらい」と言い出せなかったり、症状が出てから進むのが早かったりすることがあります。周りの人が早めに声をかけ、様子をこまめに確認してあげてください。
停電中の冬、低体温症を防ぐにはどうすればいいの?
重ね着と毛布・寝袋で体の熱を逃がさず、温かい飲み物で体の中から温め、軽く体を動かすことが基本です。窓まわりの冷気を抑える工夫も助けになります。
冬の停電で気をつけたいのが低体温症です。暖房が止まると室温が下がり、体の熱がうばわれていきます。横浜市民共済や各自治体の防災情報でも、冬の停電では体力の弱い高齢者や乳幼児の低体温症に特に注意するよう呼びかけられています。
私がまず実践するのは、着るもので空気の層をつくることです。薄手の服を何枚も重ね着すると、服と服の間に空気がたまって熱が逃げにくくなります。その上から毛布や寝袋にくるまり、手首・足首・首まわりをマフラーや靴下でふさぐと、体感がぐっと変わります。使い捨てカイロがあれば、おなかや背中、腰など太い血管の近くにあてると、体の芯から温まりやすくなります。
体の中から温める工夫も助けになります。火を安全に使える環境であれば、お湯を沸かして温かい飲み物を用意します。カイロや湯たんぽも有効です。じっとしていると体が冷えるので、足踏みや軽い体操で体を動かし、血のめぐりを保ちます。窓には段ボールや厚手のカーテンをあてて、冷たい外気の影響を抑えると、室温の下がり方をゆるやかにできます。
停電中の冬(寒さ)対策チェック表
| 項目 | やること | ひとこと |
|---|---|---|
| 重ね着 | 薄手の服を何枚も重ねる | 服の間の空気が熱を守る |
| 毛布・寝袋 | くるまって体を包む | 床からの冷えにも敷物を |
| 末端を温める | 首・手首・足首をふさぐ | マフラー・手袋・厚手の靴下 |
| カイロ | おなか・背中・腰にあてる | 低温やけどに注意し直貼りは避ける |
| 温かい飲み物 | 体の中から温める | 火を使うときは換気を必ず |
| 体を動かす | 足踏み・軽い体操 | じっとしすぎず血流を保つ |
| 窓の断熱 | 段ボール・厚手カーテン | 冷気の入り口をふさぐ |
この表の中でも、「重ね着」「毛布・寝袋」「末端を温める」は、道具が少なくてもすぐにできる基本です。停電で電気の暖房が使えなくても、まずこの3つで体の熱を守ることから始めてください。
停電中、低体温症の危険なサインが出たらどうすればいいの?
体の震えが止まらない、強い眠気やぼんやりした様子、ろれつが回らない、判断がにぶいといった様子は危険なサインです。暖かい場所で体を温めて様子を見て、改善しないときや重いときは、ためらわず119番や医療機関に連絡してください。
低体温症は、体の中心の温度が下がることで起こります。初めは体が小刻みに震えますが、進むと逆に震えが止まり、強い眠気やぼんやりした様子、ろれつが回らない、受け答えがちぐはぐになる、といった変化が出ることがあります。震えが止まったあとの「落ち着いたように見える」状態は、むしろ危険が進んでいることがあるため、油断しないでください。
こうしたサインに気づいたら、暖かい場所へ移し、ぬれた衣類があれば乾いたものに替え、毛布などで全身を包んで温めます。意識がはっきりしていれば、温かい飲み物を少しずつとってもらいます。それでも改善しないとき、反応がにぶいとき、自分で動けないときは、ためらわず119番に連絡してください。
ここでも高齢者・乳幼児・子ども・持病のある人は特に注意が必要です。本人が寒さやつらさを訴えにくいことがあるため、周りが手足の冷えや顔色、受け答えの様子をこまめに確認してあげてください。
火を使って暖や調理をとるとき、一酸化炭素中毒をどう防ぐの?
カセットコンロ・石油ストーブなどを室内で使うときは、必ず換気をして、就寝中は使わないことが鉄則です。一酸化炭素は無色無臭で気づきにくく、頭痛やめまいは中毒のサインです。
停電中に暖をとったり調理したりするため、カセットコンロや石油ストーブ、石油ファンヒーターを室内で使う場面があります。ここで最も気をつけたいのが一酸化炭素中毒です。東京消防庁や消防庁の注意喚起でも、燃焼する暖房器具や調理器具を使うときは、こまめな換気が欠かせないとされています。
一酸化炭素は色もにおいもないため、発生していても気づきにくいのがおそろしいところです。閉め切った部屋で火を使い続けると、知らないうちに室内にたまり、頭痛・めまい・吐き気・体のだるさといった症状が出ることがあります。これらは中毒のサインです。少しでもおかしいと感じたら、すぐに窓やドアをあけて外の空気を入れ、その場を離れてください。症状が強いときや、ぐったりしている人がいるときは、ためらわず119番に連絡します。
私が家族に守ってもらっているルールは2つです。1つは、燃焼する器具を使っているあいだは必ず換気をすること。目安として1時間に1回以上、数分の窓あけが各機関で呼びかけられています。もう1つは、寝るときには必ず火を消すことです。眠っている間は症状に気づけないため、就寝中の使用は本当に危険です。練炭やバーベキュー用の炭を室内や換気の悪い場所で使うのも、一酸化炭素が大量に出るため避けてください。
火を使わずに暖をとる、あるいは涼しさを保つ方法を増やしておくと、こうしたリスクを減らせます。電気を確保する手段としてポータブル電源を備えておくと、停電中でも小型扇風機や電気毛布を使える場合があります。あわせて検討したい方は、ポータブル電源は本当に必要かの記事も参考にしてください。製品にはそれぞれ容量や使える機器の制限があり、効果には個人差があるため、用途に合うかをよく確かめて選ぶことをおすすめします。
高齢者や子どもがいる家庭は、停電中どう気をつければいいの?
体温の調節がしにくく、つらさを訴えにくい人がそばにいることを前提に、周りがこまめに様子を確認することが大切です。早めの声かけと環境づくりを心がけてください。
高齢者は暑さ寒さを感じにくくなっていることがあり、乳幼児や子どもは体が小さく体温が変わりやすいと言われています。持病のある人も、停電による室温の変化が体調にひびきやすい場合があります。こうした人がいる家庭では、本人の感覚にまかせきりにせず、周りが先回りして環境を整える意識を持っておきたいところです。
夏なら、こまめに水分をすすめ、涼しい場所で休めるようにします。冬なら、手足が冷えていないか、顔色や受け答えがいつもどおりかを確認します。室温が極端になりそうなときは、夏は冷房の効いた施設や避難所、冬は暖かい施設へ早めに移ることも、立派な対策の1つです。自宅で無理にがまんするより、安全な場所に移るほうが体への負担を減らせる場面があります。
私自身、小さな子どもがいるからこそ、停電が長引きそうなときは「自宅で粘るか、移動するか」を早めに考えるようにしています。停電そのものへの基本的な対処は、停電したらどうする?直後の対処と過ごし方でも整理していますので、あわせて読んでみてください。
停電に備えて、夏冬それぞれ何を用意しておけばいいの?
夏は水分・塩分・冷却グッズ、冬は防寒着・毛布・カイロを中心に、火を使わずにしのげる備えをそろえておくと安心です。電源の確保も選択肢になります。
ふだんから少しずつ備えておくと、いざ停電したときに落ち着いて動けます。夏の備えとしては、飲料水を多めにローリングストックし、塩分タブレットや経口補水液、保冷剤、冷却シート、うちわや手動の扇子をそろえておきます。冬の備えとしては、重ね着できる衣類、毛布や寝袋、使い捨てカイロ、湯たんぽ、窓の断熱に使える厚手のカーテンや段ボールが役立ちます。
火を使う器具を使う場合は、安全装置の付いたものを選び、定期的に点検することが各機関で呼びかけられています。あわせて換気のルールを家族で共有しておきましょう。電気で動く扇風機や電気毛布を停電中も使いたい場合は、ポータブル電源やモバイルバッテリーといった電源の確保が選択肢になります。製品ごとに使える機器や容量が異なるため、ご自身の使い方に合うかを確かめて選んでください。なお、紹介する防災用品の効果には個人差があり、特定の商品を断定的におすすめするものではありません。
停電中の暑さ・寒さ対策でよくある質問は?
ここでは、私が相談を受けることの多い質問をまとめます。
Q. 停電中、エアコンが使えないときの暑さ対策で一番大事なことは何ですか。
A. 水分と塩分をこまめにとり、体を直接冷やすことです。濡れタオルや保冷剤を首・わきの下・足の付け根にあて、窓をあけて風の通り道をつくってください。室温が上がりすぎてつらいときは、無理せず涼しい場所へ移ることも考えましょう。
Q. 停電中の冬、暖房が使えないときはどうやって温まればいいですか。
A. 薄手の服を重ね着して毛布や寝袋にくるまり、首・手首・足首を冷やさないようにします。カイロや温かい飲み物で体の中からも温め、足踏みなどで軽く体を動かすと血のめぐりが保てます。
Q. 停電中にカセットコンロや石油ストーブを部屋で使っても大丈夫ですか。
A. 換気をしながらであれば使える場面はありますが、一酸化炭素中毒の危険があるため、必ずこまめに窓をあけ、寝るときには必ず消してください。頭痛やめまいを感じたら中毒のサインです。すぐに外の空気を入れ、その場を離れ、症状が強いときは119番に連絡してください。
Q. 熱中症や低体温症のサインが出たら、すぐ救急車を呼ぶべきですか。
A. めまい・頭痛・吐き気・けいれん・意識がもうろうとする、震えが止まらない、ろれつが回らないといった症状は危険です。まず涼しい、または暖かい場所で休ませ、水分をとり、改善しないときや症状が重いときは、ためらわず119番や医療機関に連絡してください。特に高齢者・乳幼児・子ども・持病のある人は早めの対応を心がけてください。
Q. 停電が長引きそうなときは、家にとどまるべきですか、避難すべきですか。
A. 状況によりますが、室温が極端になり体調が心配なときは、夏は冷房の効いた施設や避難所、冬は暖かい施設へ早めに移ることも有効な選択肢です。特に体調を崩しやすい家族がいる場合は、自宅で無理にがまんせず、安全な場所への移動を検討してください。
停電中の暑さ・寒さ対策は、特別な道具がなくても、水分・塩分や重ね着といった身近な工夫から始められます。そして火を使うときの換気と就寝中の消火、命に関わるサインが出たときの119番への連絡だけは、ぜひ家族で共有しておいてください。今日できる小さな備えが、いざというときの安心につながります。
🛡 マモルの備えメモ
停電で冷暖房が止まっても、夏は「水分・塩分・体を冷やす」、冬は「重ね着・毛布・温かい飲み物」、そして「火を使うときは必ず換気・就寝中は消す」。この3つを覚えておくだけで、ずいぶん落ち着いて動けます。まずは飲料水とカイロ、保冷剤を少し多めにストックすることから、今日始めてみませんか。一歩ずつ、いっしょに備えていきましょう。
免責事項: 本記事は停電時の暑さ・寒さ対策に関する一般的な情報をまとめたものであり、特定の状況での安全や効果を保証するものではありません。体調や気象の感じ方には個人差があります。熱中症・低体温症・一酸化炭素中毒が疑われる症状が出た場合や、判断に迷う場合は、ためらわず119番や医療機関にご相談ください。停電の状況や対処は地域・住宅によって異なるため、お住まいの自治体・電力会社・各公的機関の最新情報もあわせてご確認ください。最新確認日: 2026-06-27。