生理用品の備蓄は災害にどう備える?防災士が伝える量の目安とチェックリスト
災害時に手に入りにくくなる生理用品の備蓄を、防災士マモルが配慮をもって解説。ふだんの1〜2周期分を多めにするローリングストックの考え方、あると安心なもののチェック表、避難所での受け取りや健康面の注意までまとめました。
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こんにちは、防災士のマモルです。35歳、二児の親として、家族みんなの備えを日々考えています。一人称はずっと「私」で、煽らず脅さず「今日からできる一歩」をお伝えするのが私のスタイルです。
災害が起きたとき、見落とされがちなのが生理用品の備えです。水や食料は意識しても、生理用品まで十分に備えている方は意外と少ないかもしれません。けれど生理は災害が起きても止まってはくれませんし、災害時には支援物資が届きにくくなることがあります。この記事では、生理のある方とそのご家族に向けて、生理用品の備蓄について、量の目安からあると安心なもの、避難所での受け取りや健康面の注意まで、私の視点でていねいに整理しました。
不安をあおるためではなく、「ふだんから少し備えておけば落ち着いて過ごせる」ことを目的にしています。なお、避難所での配布や配慮の内容は自治体によって異なり、変わることもあります。最新は各自治体やお住まいの地域の公式情報でご確認ください(この記事の最新確認日は2026-06-27です)。
災害時に生理用品はなぜ備蓄しておく必要があるの?
災害時は流通が止まったり店舗が被災したりして、生理用品が手に入りにくくなることがあるからです。避難所に備蓄があっても、数が足りなかったり配布まで時間がかかったりして、必要なときにすぐ受け取れるとは限りません。
内閣府男女共同参画局の男女共同参画の視点からの防災・復興ガイドラインでも、生理用品をはじめとする女性特有のニーズへの配慮が課題として示されています。配慮は少しずつ進んでいますが、地域や災害の規模によって対応に差があるのが実情です。
ここで知っておきたいのは、生理用品を我慢したり、ティッシュなどで代用したりするのは、衛生面や健康面でおすすめできないということです。長時間の使用や不衛生な状態は、肌トラブルや感染症のリスクにつながることがあります。だからこそ、ふだんから自分の分を少し多めに備えておくことが、いざというときの安心につながります。「だれかが用意してくれる」と当てにしすぎず、まずは自分で備えておくと、気持ちに余裕が生まれます。
生理用品はどれくらいの量を備蓄すればいいの?
ふだん使っている量の、1〜2周期分を目安に多めにストックしておくと安心しやすいです。たとえば1周期で20〜30枚ほど使う方なら、その1.5〜2倍ほどを常に手元にある状態にしておくイメージです。
ただし、必要な量は人によって大きく違います。経血の量や周期、ふだん使うナプキンの種類によっても変わってきますので、あくまで「自分のふだんの使用量を基準に少し多めに」と考えてください。多すぎて困ることはあまりありませんが、使わずに長く置きすぎると劣化することもあるため、後でご紹介する「ローリングストック」で少しずつ使いながら入れ替えるのがおすすめです。
災害時は、断水でシャワーや洗濯がしづらくなることも考えられます。そうした状況では交換の回数が増えがちなので、ふだんより少し余裕をもった量を見込んでおくと安心です。在宅避難(自宅にとどまる避難)を選ぶ場合も、最低でも数日分、できれば1週間分ほどを備えておくと心強いです。
生理用品の備蓄チェック表は?あると安心なものは?
下のチェック表は、生理用品とあわせて備えておくと安心しやすいものをまとめたものです。これですべてが安心というわけではありませんが、優先度の高いものから少しずつそろえる目安にしてください。
| 分類 | アイテム | ポイント・量の目安 |
|---|---|---|
| 生理用品(基本) | ナプキン(ふだん使うもの) | 1〜2周期分を多めに。昼用・夜用など種類も合わせて |
| 生理用品(あると安心) | おりものシート | 少量の日や経血が落ち着いた日に。清潔を保ちやすい |
| 下着 | サニタリーショーツ・予備の下着 | 洗濯しづらい状況に備えて多めに |
| プライバシー | 中身が見えないゴミ袋(黒など) | 使用済み用品の処理に。におい対策にも |
| 清潔ケア | おしりふき・清浄綿・からだ拭きシート | 水が使えないときの清潔ケアに |
| 体調 | 鎮痛剤(ふだん使っているもの) | 用法用量を守って。不安は薬剤師や医師に相談を |
| 携帯 | 小さなポーチ | 自分の分をまとめておくと避難時に持ち出しやすい |
| トイレ環境 | 携帯トイレ・除菌シート | トイレが整わない場面に備える |
このリストはあくまで目安です。ナプキンに加えておりものシートがあると、経血が少ない日に使い分けでき、清潔を保ちやすくなります。中身が見えないゴミ袋は、使用済み用品をまわりの目を気にせず処理するのに役立ちます。鎮痛剤については、ふだん飲み慣れているものを少し備えておくと安心ですが、必ず用法用量を守り、不安があるときは薬剤師や医師にご相談ください。
ローリングストックで生理用品を備えるにはどうすればいい?
ローリングストックとは、ふだん使うものを少し多めに買っておき、使った分を買い足して、常に一定量を手元に保つ備え方です。生理用品はこの方法ととても相性が良く、無理なく続けられます。
具体的には、いつもの買い物のときに1パック多めに買っておき、新しいものを後ろに足して、古いものから先に使っていくだけです。こうすれば、防災用に特別なものを買いそろえなくても、自然と備蓄が回っていきます。使いながら入れ替えるので、いざというときに「気づいたら全部古くなっていた」ということも防げます。
生理用品には明確な使用期限が書かれていないことも多いですが、長く保管すると湿気や劣化で品質が落ちることがあります。直射日光や湿気を避けて保管し、ローリングストックで定期的に新しいものに入れ替えていけば、清潔な状態を保ちやすくなります。私自身、家族の備えを見直すなかで、この「使いながら備える」やり方が一番続けやすいと感じています。
避難所では生理用品をどう受け取ればいいの?言い出しにくいときは?
避難所に生理用品の備蓄がある場合は、運営スタッフに相談すれば受け取れることが多いです。ただ、男性スタッフしかいない、人前で言い出しにくいといった理由で、受け取りをためらってしまう方も少なくありません。
内閣府の調査では、多くの自治体が生理用ナプキンを備蓄していると報告されています。一方で、配布の仕組みや女性スタッフの配置は地域によって差があり、必要な人に行き渡りにくいことが課題として挙げられています。内閣府防災担当の防災情報のページでも、避難所運営に多様な視点を取り入れる取り組みが紹介されており、女性が受け取りやすい配布の工夫が進められています。あわせて、日本トイレ研究所の月経は災害時も止まらないという記事でも、トイレ内に置くなど受け取りやすい配布の工夫が提案されています。
言い出しにくいと感じるときは、メモに書いて渡す、女性スタッフがいるか先に確認する、近くの女性に一緒に頼んでもらうといった方法があります。「こうしてほしい」と伝えることは、わがままではありません。あなたの困りごとを伝えることが、同じように困っている人の助けにもなります。とはいえ、その場で必ず受け取れるとは限らないからこそ、自分の分を自分で備えておくことが、いちばん確実な安心につながります。
生理用品を備えるときのプライバシーや防犯の配慮は?
使用済み用品の処理や、保管・持ち運びのプライバシーに少し気を配っておくと、避難生活でのストレスを減らせます。中身が見えない黒いゴミ袋があれば、使用済み用品をまわりの目を気にせず処理でき、においの対策にもなります。
避難所はプライバシーが確保しにくい環境になりがちです。内閣府男女共同参画局の災害対応力を強化する女性の視点のページでも、着替えや授乳のスペース確保など、女性のプライバシーへの配慮が課題として整理されています。生理用品を持ち歩くときは、中身の見えない小さなポーチにまとめておくと、人目を気にせず持ち運べます。交換のためにトイレへ行くときも、一人で暗い場所や人気のない場所へ行くのは避け、できれば明るい時間帯や複数人で動くと安心しやすいです。
災害という非常時には、残念ながらトラブルが起こることもあります。これは「気をつけなかったから」起こるものでは決してなく、被害に遭った人に責任はありません。そのうえで、不安を感じたときは一人で抱え込まず、避難所の運営スタッフや周囲の人に伝えてください。女性の防犯については別の記事でもまとめていますので、あわせて備えていただけたらと思います。
経血量がいつもと違う・体調が悪いときはどうすればいい?
経血の量がいつもと大きく違う、強い痛みがある、体調不良が続くといったときは、自己判断せず、かかりつけの婦人科や医療機関にご相談ください。災害時はストレスや環境の変化で、月経の周期や量が乱れることもあります。多くは一時的なものですが、いつもと明らかに違うと感じたら、無理をせず専門家に相談することが大切です。
避難所には、医療スタッフや巡回の医師がいることもあります。体調がつらいとき、相談したいことがあるときは、遠慮なく声をかけてください。「これくらいで相談していいのかな」とためらう必要はありません。
鎮痛剤を使うときは、必ず用法用量を守ってください。ふだん飲み慣れているものを備えておくと安心ですが、いつもより痛みが強い、薬を飲んでも改善しないといったときは、薬剤師や医師に相談しましょう。災害時は心身ともに負担がかかりやすい時期です。自分の体の声を大切に、無理をしないでいただきたいと思います。
家族やパートナーは生理用品の備えについて何を知っておけばいい?
生理のある本人だけでなく、パートナーや親などの家族も「生理用品の備えが必要なこと」を知っておくと、いざというときに支え合えます。買い出しや避難の準備を分担したり、避難所で受け取りを手伝ったりと、家族が理解しているだけで本人の負担はぐっと軽くなります。
たとえば、ふだんの備蓄の場所を家族で共有しておけば、本人が動けないときでも家族が持ち出せます。お子さんがいるご家庭では、年齢に応じて生理について話しておくことも、本人が困ったときに頼りやすくなる助けになります。私自身、親として、子どもが安心して相談できる雰囲気をつくっておきたいと考えています。
生理はだれにとっても自然なことであり、特別に隠さなければならないものではありません。家族みんなで「困ったら助け合う」という前提を共有しておくことが、災害時の心強い支えになります。備えは一人で抱えるものではなく、家族で分かち合えるものだと思っています。
今日からできる生理用品の備えの一歩は何?
まずは、いつもの買い物でナプキンを1パック多めに買うこと。これだけで今日から備えを始められます。特別な防災用品を買いそろえなくても、ふだん使うものを少し多めにストックするだけで十分なスタートです。
完璧を目指すと、かえって一歩が踏み出しにくくなります。ナプキンを少し多めに、中身の見えないゴミ袋を1つ、おりものシートや予備の下着を少しずつ。買い物のついでに一つ加えるだけでも、半年後には心強い備えになっています。そして、その備えをローリングストックで使いながら入れ替えていけば、無理なく続けられます。
そして何より、「困ったら頼っていい」「相談していい」ということを覚えておいてください。体調のことはかかりつけ医に、避難所での困りごとは運営スタッフに、そして家族にも遠慮なく頼ってください。あなたが落ち着いて過ごせるための備えを、いっしょに少しずつ整えていきましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 生理用品は災害用に何日分くらい備えればいいですか?
A. ふだん使う量の1〜2周期分を多めに備えておくと安心しやすいです。在宅避難なら最低でも数日分、できれば1週間分ほどを見込んでおくと心強いです。断水で交換が増えることもあるため、ふだんより少し余裕をもった量がおすすめです。必要量は人によって違うので、自分のふだんの使用量を基準にしてください。
Q. 生理用品が手に入らないとき、ティッシュなどで代用してもいいですか?
A. ティッシュなどでの代用や長時間の我慢は、衛生面や健康面でおすすめできません。肌トラブルや感染症のリスクにつながることがあります。だからこそ、ふだんから自分の分を少し多めに備えておくことが大切です。避難所に備蓄がある場合は、運営スタッフに遠慮なく相談してください。
Q. 避難所で生理用品をもらえないことはありますか?
A. 多くの自治体が備蓄していますが、数が足りなかったり配布まで時間がかかったりして、必要なときにすぐ受け取れるとは限りません。配慮は地域によって差があります。まずは自分の分を備えておき、足りないときは避難所の運営スタッフに相談するのが安心です。
Q. 災害時に経血の量や周期が乱れました。受診したほうがいいですか?
A. ストレスや環境の変化で一時的に乱れることはありますが、いつもと大きく違う、強い痛みや体調不良が続くといったときは、かかりつけの婦人科や医療機関にご相談ください。自己判断で無理をせず、避難所の医療スタッフがいれば声をかけてください。
Q. 生理用品の備蓄はどうやって管理すればいいですか?
A. ふだん使うものを少し多めに買い、古いものから使って買い足す「ローリングストック」がおすすめです。直射日光や湿気を避けて保管し、定期的に新しいものに入れ替えれば、清潔な状態を保ちやすくなります。特別な防災用品をそろえなくても自然と備蓄が回ります。
🛡 マモルの備えメモ
生理用品の備えは、「いざというときに自分を大切にするための準備」です。我慢や代用に頼らずにすむよう、ふだんの買い物でナプキンを少し多めに、中身の見えないゴミ袋を一つ、おりものシートや予備の下着を少しずつ。ローリングストックで使いながら備えれば、無理なく続けられます。
体調がいつもと違うと感じたら、一人で抱え込まずにかかりつけの婦人科や避難所のスタッフに相談してくださいね。そして、ご家族やパートナーともこの備えを分かち合っていただけたらと思います。あなたが落ち着いて過ごせることを、私はいつも願っています。
【免責】本記事は2026-06-27時点の公的情報をもとに、防災の一般的な備えとして情報をまとめたものです。避難所での生理用品の備蓄・配布・配慮の内容は自治体や状況によって異なり、変更されることがあります。最新の情報は各自治体やお住まいの地域の公式情報でご確認ください。経血量の異常・強い痛み・体調不良が続くなど健康に関わることは、必ずかかりつけの婦人科・医療機関にご相談ください。鎮痛剤は用法用量を守り、不安があるときは薬剤師・医師にご相談ください。本記事は特定の製品の効果や安全性を保証するものではありません。