🛡防災の備えメモ

防災備蓄、最低限これだけは?防災士が選ぶ6つの優先順位リスト

防災備蓄でまず最低限そろえたいものを防災士が解説。最優先は水・食料・簡易トイレ・明かり・情報と電源・常備薬の6つ。水は1人1日3L・最低3日、簡易トイレは1人1日約5回が目安。お金をかけず日用品の買い足しから始める手順とチェック表つき。

本記事はプロモーションを含みます。商品の紹介(保存水・非常食・簡易トイレなど)を含む点をあらかじめお伝えします。

「防災が大事なのはわかるけど、結局まず何から備えればいいの」。私がよく受ける相談です。私はマモル、防災士で二児の親です。普段から家族の備えを試しながら整えています。

先に結論をお伝えします。最低限そろえたいのは、次の6つです。水、火を使わず食べられる食料、簡易トイレ、明かり、情報と電源、常備薬とお薬手帳。この順番には理由があります。人が生きるために欠かせないもの、そして災害時に手に入りにくいものから並べました。

ただし、本当に必要なものは家族構成や住まいによって変わります。乳幼児がいれば液体ミルクやおむつが、持病があれば薬が最優先になります。この記事の6つは、誰にとっても出発点になる「最低限」です。完璧を目指さなくて大丈夫です。今日、買い物のついでに1つ足すところから始めましょう。

※本記事の数値は2026-06-27時点で公的資料を確認したものです。最新の目安は内閣府防災や、お住まいの自治体の防災情報で必ず確認してください。

防災備蓄、最低限これだけは何をそろえる?

最低限そろえたいのは、水・食料・簡易トイレ・明かり・情報と電源・常備薬の6つです。

なぜこの6つかというと、いずれも「命や生活に直結し、災害時に急いで手に入れるのが難しいもの」だからです。マスクやウェットティッシュも便利ですが、まずは生きるために欠かせないものを押さえます。

私がこの順番をすすめるのは、優先順位をはっきりさせた方が動きやすいからです。あれもこれもと考えると、かえって何も買えないまま時間が過ぎてしまいます。まず6つ。そう決めるだけで、最初の一歩が踏み出しやすくなります。

下のチェック表に、6つの内容と最低限の目安をまとめました。買い物のときに見返せるよう、簡単な形にしてあります。

優先 品目 最低限の目安 まず始める一歩
1 水(飲料・調理用) 1人1日3L × 最低3日 2Lペットボトルを1ケース多く買う
2 食料(火を使わず食べられる) 1人最低3日分 缶詰・レトルト・乾パンを数食分
3 簡易トイレ 1人1日約5回 × 最低3日 凝固剤つき簡易トイレを1パック
4 明かり 1人1つ+予備電池 懐中電灯かLEDランタンを1つ
5 情報と電源 バッテリー+ラジオ モバイルバッテリーを満充電で常備
6 常備薬・お薬手帳 数日分+手帳のコピー 普段の薬を少し多めに処方相談

数字はゴールではありません。あなたの家庭に合わせて調整するための、出発点だと受け止めてください。

水はどれくらい備えればいい?

飲料用と調理用を合わせて、1人1日およそ3リットル、最低3日分が目安です。

内訳としては、直接飲む水が約2リットル、米を炊いたりスープを作ったりする調理用に約1リットル、と整理されることが多いです。農林水産省の家庭備蓄の案内でも、飲料・調理用として1人1日3リットルという数字が示されています。

4人家族の3日分なら、3リットル×4人×3日で36リットル。2リットルのペットボトルなら18本、6本入りのケースで3箱です。できれば1週間分まで広げたいところですが、まずは3日分を最優先で確保しましょう。

注意したいのは、この3リットルは「口に入る水」だけだという点です。トイレや手洗いに使う生活用水は含まれていません。生活用水は、お風呂の残し湯をためておくなど別の方法で補います。人数別の必要量は内部リンクの早見表記事でも整理しているので、参考にしてください。

食料は何を選べばいい?

火やお湯を使わずにそのまま食べられるものを優先します。

災害直後は停電やガスの停止で、加熱が難しいことがあります。だからこそ、開けてすぐ食べられる缶詰、温めなくてもよいレトルト食品、乾パンやビスケット、栄養補助食品などが頼りになります。最低3日分、できれば1週間分を目標にします。

特別な非常食を買い込まなくても大丈夫です。私の家では、レトルトのおかゆやツナ缶、果物の缶詰、好きなお菓子を少し多めに買い置きしています。普段から食べ慣れたものなら、いざというとき気持ちも落ち着きます。アレルギーや持病で食べられないものがある場合は、その分も考えて選んでください。

買い置きを少しずつ食べて、減ったら買い足す。この「ローリングストック」という方法なら、賞味期限切れで無駄にしにくく、特別な準備感もなく続けられます。

簡易トイレはなぜ最優先なの?

水や食料と同じくらい大切なのに、見落とされやすいからです。

災害で断水したり下水が壊れたりすると、自宅のトイレが流せなくなることがあります。それでも用を足したい気持ちは止められません。トイレを我慢して水分や食事を控えると、体調を崩す原因にもなります。だから簡易トイレは、最低限の備えに必ず入れてほしいものです。

目安として、トイレに行く回数は1人1日およそ5回とされています。4人家族で3日分なら、5回×4人×3日で60回分。凝固剤と処理袋がセットになった簡易トイレを、この回数分そろえておくと安心です。

私自身、防災を始めた頃はトイレを後回しにしていました。でも被災された方の話を聞くほど、トイレの困りごとが深刻だと痛感しました。簡易トイレの選び方は、専用記事でも詳しく触れています。

明かりはどんなものを用意する?

停電に備えて、懐中電灯かLEDランタンを1人1つを目安に用意します。

夜に災害が起きて真っ暗になると、移動も作業も危なくなります。割れたガラスや散らばった物につまずく恐れもあります。手元と足元を照らせる明かりがあるだけで、不安がやわらぎ、行動しやすくなります。

懐中電灯は1点を照らすのに向き、ランタンは部屋全体をぼんやり照らすのに向いています。両方あると使い分けられて便利ですが、まずはどちらか1つからで構いません。電池式なら予備の電池も忘れずに。スマートフォンのライトは便利ですが、充電を消耗するので頼り切らない方がよいでしょう。

ろうそくは火事の心配があるため、私はあまりおすすめしていません。小さな子どもやペットがいる家庭なら、なおさらLEDの明かりが安心です。

情報と電源はどう備える?

モバイルバッテリーと電池式・手回し式のラジオを用意します。

災害時は、安否の連絡や避難情報の確認にスマートフォンが欠かせません。ところが停電すると充電できなくなります。満充電のモバイルバッテリーを常備しておくだけで、いざというときの連絡手段を保ちやすくなります。容量に余裕のあるものを選び、普段から充電を保っておきましょう。

一方で、スマートフォンの電波がつながりにくくなることもあります。そんなときに頼りになるのが、電池式や手回し式のラジオです。電気が止まっても、地域の災害情報や生活情報を受け取れます。首相官邸の防災情報でも、情報収集の手段を複数持つことがすすめられています。

私の家では、モバイルバッテリーを玄関の防災リュックに入れ、月に一度は充電を確かめるようにしています。電源も情報も、いざというときに動くかどうかが大切です。

常備薬とお薬手帳はどう準備する?

普段飲んでいる薬を数日分、お薬手帳のコピーといっしょに用意します。

持病があって毎日薬を飲んでいる方にとって、薬が手に入らないことは命にかかわります。災害時は病院や薬局が混み合ったり、休んだりすることもあります。だからこそ、いつもの薬を少し多めに手元に置いておけると安心です。

ただし、薬の量や持ち出し方は、自己判断で増やさないでください。次の通院のときに、主治医や薬剤師に「災害用に少し多めに持っておきたい」と相談するのが確実です。お薬手帳があれば、避難先で別の医師にかかるときも、飲んでいる薬を正しく伝えられます。コピーをリュックに入れておくとよいでしょう。

市販の解熱鎮痛薬やばんそうこう、消毒液なども、最低限あると役立ちます。家族に乳幼児や高齢者がいる場合は、その人に合わせた備えも忘れずに加えてください。

お金をかけずに始めるには?

特別なものを買い込まず、日用品の買い足しから始めるのが続けるコツです。

防災というと、高価な防災セットをそろえなければと身構えがちです。でも最低限の備えは、いつもの買い物の延長でほとんど整います。水は普段飲むペットボトルを1ケース多く、食料は好きな缶詰やレトルトを数食分。それだけで2つの備えが前に進みます。

私がおすすめするのは、減ったら買い足すローリングストックです。買い置きを普段の生活で少しずつ消費し、補充していく。この方法なら、まとめ買いの出費もなく、賞味期限切れの無駄も防げます。気づけば、いつの間にか3日分、1週間分とたまっていきます。

一度に完璧を目指す必要はありません。今日できる一歩を踏み出すこと。それが、何もしないより確実にあなたと家族を守ります。

まとめ:今日からできる最低限の備えは?

要点を整理します。最低限そろえたいのは、水・食料・簡易トイレ・明かり・情報と電源・常備薬の6つ。水は1人1日3L・最低3日、簡易トイレは1人1日約5回が目安です。火を使わず食べられる食料を選び、明かりとモバイルバッテリー、ラジオで情報と電源を確保する。薬は主治医や薬剤師に相談しながら数日分を備えます。

ただし、本当に必要なものは家族構成や住まいで変わります。この6つは誰にとっても出発点になる最低限です。まずここから始め、慣れてきたら1週間分や用途別の備えへ広げていきましょう。完璧でなくて大丈夫です。今日、ペットボトルを1ケース多く買うことから、始めてみてください。

よくある質問

Q. 防災備蓄は最低限どれだけあればよいですか?
A. 水・食料・簡易トイレ・明かり・情報と電源・常備薬の6つが出発点です。水は1人1日3L・最低3日、食料も最低3日分を目安にします。ただし必要なものは家族構成や住まいで変わるため、乳幼児や持病のある方は個別の備えを優先してください。

Q. 何から備え始めればよいですか?
A. まずは水と食料からをおすすめします。普段飲むペットボトルを1ケース多く買い、好きな缶詰やレトルトを数食分足すだけで2つの備えが進みます。特別なものをそろえる前に、日用品の買い足しから始めると続けやすいです。

Q. 簡易トイレはどれくらい必要ですか?
A. トイレの回数は1人1日およそ5回が目安とされます。4人家族の3日分なら5回×4人×3日で60回分です。凝固剤と処理袋がセットになったものを、この回数分そろえておくと安心につながります。

Q. お金をかけずに備蓄するコツはありますか?
A. 買い置きを普段の生活で少しずつ消費し、減ったら補充するローリングストックが続けやすい方法です。まとめ買いの出費を抑えられ、賞味期限切れの無駄も防げます。特別な非常食をそろえなくても、食べ慣れたもので始められます。

Q. 持病の薬はどう備えればよいですか?
A. 普段飲んでいる薬を数日分、お薬手帳のコピーとともに用意します。ただし量や持ち出し方を自己判断で変えず、次の通院時に主治医や薬剤師へ「災害用に少し多めに」と相談してください。安全な備え方を専門家と確認するのが確実です。


🛡 マモルの備えメモ

最低限の備えは、一度にそろえなくて大丈夫です。今日は2リットルのペットボトルを1ケース、いつもより多く買う。次は好きな缶詰を数個。その積み重ねが、あなたと家族の安心を一歩ずつ前に進めます。我が家も、その繰り返しで6つの備えにたどり着きました。次の買い物のついでに、ぜひ1つだけ始めてみてください。

※本記事は防災・備蓄に関する一般的な情報の提供を目的としています。実際に必要な備蓄品や量は、地域・家族構成・季節・健康状態によって異なります。最新の目安は内閣府防災やお住まいの自治体の防災情報でご確認ください。薬や医療的な配慮が必要な場合は、必ず主治医・薬剤師などの専門家にご相談ください。

参考にした主な公的情報:
- 内閣府 防災情報のページ(家庭での備蓄)
- 農林水産省「家庭備蓄ポータル」
- 消防庁(地震などへの日頃の備え)
- 首相官邸 防災情報(災害が起きる前にできること)