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備蓄リストは家族の人数別で何が必要?防災士の早見表で解説

防災備蓄リストを家族の人数別に防災士が解説。水は1人1日3L、簡易トイレは1人1日約5回が目安。1〜5人×3日・1週間の早見表、赤ちゃん・高齢者・ペットの追加品、ローリングストックまで。

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「家族の人数で、何をどれだけ備えればいいのだろう」。防災の相談を受けていて、いちばん多いのがこの質問です。私も二児の親として、停電や断水で水も食べ物も手に入らない数日間を、何度も頭の中で想像してきました。

結論から言うと、備蓄は「品目」と「家族の人数 × 日数」の2つの掛け算で考えると、迷いがぐっと減ります。たとえば飲み水は1人1日3L、最低3日分・できれば1週間分。これを人数でかければ、わが家に必要なおおよその量が見えてきます。

ただし、これはあくまで目安です。必要量は地域・家族構成・季節によって変わり、誰にでも当てはまる固定の正解があるわけではありません。この記事では防災士で二児の親でもある私が、家族の人数別の早見表とともに、何をどれだけ備えるかを順を追って説明します(本記事の情報の最新確認日は2026-06-27です)。

防災備蓄は家族で何日分・何を備えればいいですか?

最低3日分、できれば1週間分を、家族の人数に応じて備えるのが基本です。品目は「水・食料・トイレ・明かり・情報・衛生」の6本柱で考えると抜けにくくなります。

大規模な災害では、電気・水道・物流の復旧に時間がかかり、支援物資がすぐに届かないことがあります。内閣府は、各家庭で最低3日分、可能なら1週間分の備蓄をすすめています(出典: 内閣府防災情報のページ「防災情報/家庭備蓄」)。南海トラフ地震のような広域災害では、より長い自助期間を見込む考え方も示されています。

私が家庭の備えを整理するときに使っているのが、次の6本柱です。

  • : 飲料と簡単な調理に使う水。1人1日3Lが目安。
  • 食料: 火を使わなくても食べられる主食・おかず・お菓子。
  • トイレ: 断水時に欠かせない簡易トイレ。意外と見落としがちです。
  • 明かり: 懐中電灯・ランタン・乾電池。
  • 情報・電源: モバイルバッテリー、手回しや乾電池式のラジオ。
  • 衛生・救急・常備薬: 救急用品、ウェットティッシュ、マスク、常備薬。

この6本柱を、家族の人数と日数で量を決めていきます。次の章から、品目ごとに具体的な量を見ていきましょう。

飲料水は家族の人数別にどれくらい必要ですか?

1人1日3Lを目安に、人数と日数をかけて計算します。3Lのうち飲用がおよそ1〜1.5L、残りが調理などに使う分です。

人は飲み水がないと数日で命にかかわります。農林水産省や東京都も、飲料・調理用として1人1日3Lを目安に備えるよう案内しています(出典: 農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」)。家族4人なら1日12L、3日で36L、1週間なら84Lになります。2Lのペットボトル6本入りが1箱12Lなので、4人家族の1週間分は7箱が目安です。

数字で見ると多く感じるかもしれません。ただ、いきなり全部そろえる必要はありません。まずは3日分から始めて、買い物のたびに少しずつ足していくと負担になりにくいです。保存水は長期保存できる製品もありますが、ふだん飲んでいる水を多めに買い置きして使いながら入れ替える方法でも十分です。

水は重く、置き場所も取ります。後半でふれる「置き場所の分散」とあわせて考えると、無理なく備えられます。

家族の人数別の備蓄量がわかる早見表はありますか?

下の早見表を目安にしてください。主要な品目について、家族1〜5人ごとの3日分・1週間分の量をまとめました。

品目(1人1日の目安) 1人 3日 / 1週間 2人 3日 / 1週間 3人 3日 / 1週間 4人 3日 / 1週間 5人 3日 / 1週間
水(3L) 9L / 21L 18L / 42L 27L / 63L 36L / 84L 45L / 105L
主食(3食) 9食 / 21食 18食 / 42食 27食 / 63食 36食 / 84食 45食 / 105食
簡易トイレ(約5回) 15回 / 35回 30回 / 70回 45回 / 105回 60回 / 140回 75回 / 175回
カセットボンベ(約0.75本) 2〜3本 / 4〜6本 4〜5本 / 8〜11本 5〜7本 / 11〜16本 7〜9本 / 14〜21本 8〜12本 / 18〜26本

数字に幅があるのは、活動量や季節、調理の仕方で消費が変わるためです。夏は汗をかくぶん水分が増え、寒い時期は温かい調理が増えてボンベを多く使う、といった具合に変わります。早見表はあくまで出発点として、わが家の生活に合わせて調整してください。

簡易トイレの「1人1日約5回」は、東京都などが示す目安にもとづいています(出典: 東京都「東京都防災ホームページ/日常備蓄」)。断水するとトイレは流せなくなるため、見落とすと最も困る品目の一つです。早めに人数分を確保しておくと安心しやすいです。

食料は何をどれくらい備えればいいですか?

1人1日3食を目安に、火を使わなくても食べられるものを中心にそろえます。主食・おかず・お菓子をバランスよく組み合わせるのがおすすめです。

停電や断水のなかでは、調理に手間のかからない食品が頼りになります。具体的には、レトルトごはん・アルファ化米・パンの缶詰・乾麺、缶詰やレトルトのおかず、栄養補助食品やお菓子などです。農林水産省も、主食だけでなくたんぱく質源や野菜、好みのものを組み合わせるよう案内しています(出典: 農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」)。

私が家庭で意識しているのは、次の3点です。

  • 加熱不要でも食べられる物を一定量入れる: ガスや電気が使えない最初の数日に備える。
  • 食べ慣れた味を選ぶ: 災害時のストレスのなかでは、食べ慣れた味が心の支えになります。
  • アレルギーや好みに配慮する: 家族に食物アレルギーがある場合は、必ず対応した製品を確保しておきます。

水分が多く調理せず食べられる果物の缶詰や、お湯さえあれば作れるスープ類を入れておくと、食事に変化が出て続けやすくなります。乳幼児や高齢の家族がいる場合は、やわらかく食べやすいものを別に確保しておくと安心です。塩分や糖分のとりすぎが気になる方は、ふだんから選んでいる製品を備蓄に回すのが結局いちばん無理がありません。

製品の効果や栄養を断定することはできませんが、ふだん食べているものを少し多めに買い置きしておくだけでも、立派な備蓄になります。「特別な防災食をそろえなければ」と気負わず、いつもの食卓の延長で考えてみてください。

トイレ・明かり・電源はどれくらい用意すればいいですか?

簡易トイレは1人1日約5回分、明かりは家族で複数、モバイルバッテリーは人数分を目安にそろえます。電気と水が止まることを前提に考えるのがポイントです。

簡易トイレは、便器にかぶせて使う凝固剤と処理袋のセットが一般的です。前述のとおり1人1日約5回として、家族の人数と日数でかけ合わせます。4人家族の1週間なら140回分が目安です。意外と多く感じますが、断水時にトイレを我慢すると体調を崩す原因にもなるため、優先度の高い備えです。

明かりと電源については、消防庁も停電に備えた懐中電灯や携帯ラジオ、予備の電池の準備を呼びかけています(出典: 消防庁「防災マニュアル/災害への備え」)。私のおすすめは次のとおりです。

  • 明かり: 懐中電灯は1人1つを目安に、置き型のランタンも1〜2個。乾電池は使う機器の予備として多めに。
  • 情報: 手回しまたは乾電池式のラジオを1台。スマホが使えないときの情報源になります。
  • 電源: モバイルバッテリーは1人1台が目安。容量の大きいものが1つあると家族で分け合えます。

乾電池は、機器ごとに使うサイズ(単3・単4など)が違います。手持ちの懐中電灯やラジオがどのサイズを使うかを確認し、サイズをそろえておくと、いざというときに「電池はあるのに合わない」という事態を防げます。私の家庭では、よく使う単3・単4を中心に予備を多めに置いています。

これらは日常でも使える品目です。ふだん使いながら充電や電池残量を保っておくと、いざというとき慌てずにすみます。スマホは停電が長引くと充電が切れてしまうため、モバイルバッテリーはこまめに満充電にしておくことをおすすめします。

赤ちゃん・高齢者・ペットがいる場合は何を追加しますか?

その人やペットでなければならないものを、最優先で多めに備えます。支援物資では手に入りにくいものほど、自分で確保しておくことが大切です。

家族構成によって、基本の備蓄に追加すべき品目があります。私が相談を受けるときにお伝えしている代表的なものを挙げます。

  • 赤ちゃん: 液体ミルクや粉ミルク、使い捨て哺乳びん、紙おむつ、おしりふき、離乳食。月齢に合うものを切らさないよう、ローリングストックで回します。
  • 高齢者: 飲み込みやすいやわらかい食品、入れ歯洗浄剤、大人用紙おむつ、補聴器の電池など。持病のある方は、後述の薬の備えがとくに重要です。
  • 常備薬・持病: お薬手帳の写しと、数日分の予備の薬を用意しておくと安心です。ただし備える日数や種類は自己判断せず、必ず主治医や薬剤師に相談してください。
  • ペット: フード、水、トイレ用品、常備薬、キャリーなど。避難所では人の物資が優先されるため、ペット用品は飼い主が備えるのが基本です(出典: 環境省「人とペットの災害対策ガイドライン」)。

これらは「あって当たり前」と思いがちですが、災害時にいちばん手に入りにくい品目でもあります。家族に当てはまる人がいれば、基本の備蓄より先に確認しておくことをおすすめします。

ローリングストックで無理なく備えるにはどうすればいいですか?

ふだん使う食品や日用品を少し多めに買い、古いものから使って買い足す方法です。これなら期限切れを防ぎながら、自然に備蓄を保てます。

特別な防災食を一気にそろえようとすると、費用も保管場所も負担になります。そこで役立つのが、農林水産省もすすめる「ローリングストック」です(出典: 農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」)。レトルトや缶詰、水、簡易トイレなど、ふだんから使えるものを多めに持ち、使った分を補充していきます。

私の家庭では、買い物のたびに「いつもより1つ多く」を意識しています。使うときは古いものから手前に取り、新しいものを奥に置く。これだけで、気づいたら期限が切れていたという失敗が減ります。やり方の詳しい手順は、別記事でも紹介しています。

水を何日分備えるかで迷ったときは、飲料水にしぼって考える方法も役立ちます。あわせて参考にしてください。

そして大切なのが、置き場所の分散です。すべてを1か所にまとめると、その部屋が被災したときに全部使えなくなります。台所・押し入れ・玄関・車のなかなど、数か所に分けて置いておくと、どこかが使えなくなっても備えが残ります。

備蓄リストでよくある質問はありますか?

家族の人数別の備蓄について、相談でよくいただく質問を5つにまとめました。気になるところから確認してみてください。

Q. 備蓄は最低何日分そろえればいいですか?
A. 最低3日分、できれば1週間分が目安です。大規模災害では物流の復旧に時間がかかることがあり、内閣府も家庭備蓄として3日〜1週間分をすすめています。まずは3日分から始め、少しずつ1週間分に近づけていくと負担になりにくいです。

Q. 水は本当に1人1日3Lも必要ですか?
A. 飲用と調理を合わせた目安が1人1日3Lです。このうち飲用がおよそ1〜1.5Lとされています。季節や活動量で変わる目安なので、夏場は多めに見ておくと安心しやすいです。

Q. 簡易トイレはどれくらい用意すればいいですか?
A. 1人1日約5回を目安に、人数と日数でかけ合わせます。4人家族の1週間分なら140回分ほどが目安です。断水するとトイレが流せなくなるため、見落とさず人数分を確保しておくことをおすすめします。

Q. 一人暮らしでも備蓄は必要ですか?
A. 必要です。一人暮らしの場合も、水9〜21L、食料9〜21食、簡易トイレ15〜35回分などを目安にそろえておくと安心です。量が少ないぶん、ふだん使う物のローリングストックで無理なく備えられます。

Q. 常備薬はどれくらい備えればいいですか?
A. 数日分の予備があると安心ですが、備える日数や種類は自己判断せず、必ず主治医や薬剤師に相談してください。お薬手帳の写しを一緒に保管しておくと、避難先での診療にも役立ちます。


🛡 マモルの備えメモ

備蓄は「品目 × 家族の人数 × 日数」で考えると、何をどれだけそろえればいいかが見えてきます。水は1人1日3L、簡易トイレは1人1日約5回。まずは家族の人数で3日分を計算してみてください。完璧を目指すより、今日、水を1箱、簡易トイレを1セット買い足すところから。その一歩が、いざというときの家族の安心につながります。私も二児の親として、一緒に少しずつ備えていきます。

このメディアでは、防災の備えを一つずつ紹介しています。あなたの「今日からできる一歩」を、私も一緒に考えていきます。


免責事項: 本記事は一般的な防災情報の提供を目的としており、特定の製品の安全性や効果を保証するものではありません。記載の数量や日数はあくまで目安であり、実際に必要な量は地域・家族構成・季節・健康状態によって変わります。常備薬や持病に関する備えは自己判断せず、必ず主治医や薬剤師にご相談ください。災害時の行動や避難の判断は、自治体や気象庁などの最新情報に従ってください。本記事の情報の最新確認日は2026-06-27です。