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台風 停電 備え|事前準備と停電中の対処を防災士が解説【2026年版】

台風による停電に何を備えるか、防災士マモルが整理。モバイルバッテリーや水・簡易トイレの事前準備、停電中の冷蔵庫や暑さ寒さ対策、復旧時の通電火災、医療機器を使う方の相談先まで、煽らずやさしくまとめます。

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「台風で停電しそうだけれど、結局なにを備えればいいの」。進路予報を見ながら、こう不安になる方はとても多いです。電気が止まると、明かりも、スマホの充電も、冷蔵庫も一度に使えなくなります。やることが多そうで手が止まってしまう気持ち、私にもよくわかります。

私は防災士で、二人の子どもを育てる親でもあります。台風の夜に実際に停電を経験し、暗がりの中で子どもをなだめながら「懐中電灯どこだっけ」「スマホの充電あと何パーセント」と慌てた経験が何度もあります。だからこそ、停電は「起きてから動く」のではなく「起きる前に準備しておく」ことが大切だと痛感しています。

先に結論からお伝えします。台風の停電対策は「電源・明かり・水・情報」の4つを前日までに用意し、停電したら冷蔵庫を開けず情報収集に徹する。そして復旧時の通電火災に注意する。 この流れを押さえておけば、停電しても落ち着いて過ごしやすくなります。

この記事では、台風による停電への事前準備から、停電中の対処、長引いたときの動き方、そして見落としがちな復旧時の通電火災や、在宅で医療機器を使う方の備えまで、防災士の視点でやさしくまとめました。読み終えるころには、「今日、自分が何をすればいいか」が具体的に見えているはずです。

本記事の最新確認日: 2026-06-27。台風の状況や停電の見通しは刻々と変わります。停電情報や復旧の見込みは、お住まいの地域の電力会社・自治体が発表する最新情報をかならずご確認ください。

台風の停電対策は何から始めればいいの?

まずスマホとモバイルバッテリーを満充電にし、明かり・水・情報源を点検することから始めます。停電で最初に困るのが「連絡が取れない」「情報が入らない」ことだからです。

台風による停電は、暴風で電線が切れたり、飛来物が設備を傷つけたりして起こります。いつ復旧するかは状況によって大きく変わり、数時間で戻ることもあれば、数日かかることもあります。資源エネルギー庁も、災害による停電に備えて非常用の電源や明かりを準備しておくことの大切さを案内しています。

だからこそ、進路情報が出た段階で「電気が止まっても数日しのげるか」を点検しておくと安心です。やみくもに買い出しに走る前に、家にあるものを数えるところから始めてみてください。

私がいつもお伝えしているのは、「備えは怖がるためではなく、落ち着いて動くためにする」ということです。停電しても情報と連絡の手段が残っていれば、慌てずに次の行動を選べます。

台風の停電前に、事前準備で何を用意すればいいの?

電源・明かり・水・情報の4つをそろえます。具体的にはモバイルバッテリー、懐中電灯やランタン、飲料水と簡易トイレ、携帯ラジオが基本になります。

停電すると、ふだん当たり前に使っているものが一気に使えなくなります。何が止まるかを先にイメージしておくと、必要な備えが見えてきます。下の表に、台風の停電に備えてやっておきたいことをまとめました。

台風 停電の備えチェック表(前日までにやること)

分類 やること ポイント
電源 スマホ・モバイルバッテリーを満充電/乾電池の在庫確認 連絡と情報の命綱。早めに充電を始める
明かり 懐中電灯・ランタン・予備電池を手の届く場所へ ろうそくより電池式が安全。両手が空くランタンが便利
情報 携帯ラジオの電池確認/自治体・電力会社アプリの通知設定 スマホの電池を温存しつつ情報を得る
飲料水を備蓄/浴槽に水を張る(断水も想定) 飲料水と生活用水を分けて考える
トイレ 簡易トイレ・凝固剤を人数分用意 断水時に最も困る。多めにあると安心
冷蔵 冷凍庫で保冷剤を凍らせる/冷蔵庫の温度を下げておく 停電前に冷やしておくと保冷時間が延びる

この表で押さえてほしいのは、直前にまとめてやろうとしないことです。暴風が始まってから買い出しに出るのは危険ですし、店も品薄になりがちです。数日前から少しずつ進めるのが、いちばん安全で確実です。

水の備蓄量の目安や考え方は、断水時の水の確保の記事でも詳しくまとめています。あわせてご覧ください。

停電に備えて、電源と明かりはどう準備する?

スマホとモバイルバッテリーを前日までに満充電にし、懐中電灯やランタンを電池とセットで手の届く場所に置いておきます。停電すると暗がりの中で探すことになるため、場所を決めておくことが肝心です。

停電で一番困るのは、スマホの充電が切れて情報も連絡も取れなくなることです。私の家では、台風が近づいたらモバイルバッテリーを満充電にし、スマホ本体も早めにフル充電にしておきます。乾電池の在庫も数えておくと、いざというとき慌てません。

明かりは、ろうそくより電池式の懐中電灯やランタンをおすすめします。ろうそくは倒れると火災の原因になりやすく、停電と暴風が重なる台風の夜には特に危ないからです。ランタンのように置いて使えて両手が空くタイプがあると、子どものお世話や食事の準備もしやすくなります。

長時間の停電や、スマホ以外の家電も動かしたい場合は、容量の大きいモバイルバッテリーやポータブル電源が選択肢になります。ただし製品によって使える時間や機能は大きく異なり、「これがあれば絶対に安心」とは言い切れません。停電時にどれだけ使いたいかをイメージして選ぶと、失敗が減ります。選び方は防災向けモバイルバッテリーの記事ポータブル電源は必要かの記事も参考にしてください。

停電に備えて、水とトイレはどう確保する?

飲料水を備蓄し、生活用水として浴槽に水を張っておきます。断水も同時に起こることを想定し、簡易トイレも人数分そろえておくと安心です。

台風では、停電と断水が重なることがあります。停電でポンプが止まり、マンションなどで水が出なくなるケースもあります。だからこそ、電気だけでなく水の備えもセットで考えておきたいところです。

飲料水と生活用水は、分けて考えるとわかりやすいです。飲料水はペットボトルで確保し、トイレや洗い物に使う生活用水は前日に浴槽へ水を張っておく方法が定番です。内閣府は、最低3日分、できれば1週間分の水と食料の備えをすすめています。飲料水は1人1日3リットルが目安です。

意外と見落としがちなのがトイレです。断水すると水洗トイレが使えなくなり、最も困る部分の一つになります。簡易トイレと凝固剤を人数分、できれば数日分そろえておくと心強いです。詳しくは断水時のトイレ対処の記事でもまとめています。

停電中に冷蔵庫はどうすればいい? 食品は大丈夫?

停電中は冷蔵庫の扉をできるだけ開けないことが基本です。開け閉めを控えれば、庫内の冷たさをしばらく保てます。

冷蔵庫は、扉を閉めたままにしておけば、すぐには温度が上がりません。停電前に冷凍庫で保冷剤や水を凍らせておき、停電したら冷蔵室に移すと、保冷時間を延ばしやすくなります。冷蔵庫の温度を「強」に下げておくのも、事前にできる工夫の一つです。

停電が長引いて庫内の温度が上がってきたら、食品の傷みに注意が必要です。特に夏場は傷みが早く進みます。見た目やにおいに違和感があるものは、無理に食べないでください。判断に迷うときは、食べずに処分するほうが安全です。体調をくずしたときは、がまんせず医療機関にご相談ください。

私の経験では、停電に気づいたらまず冷凍庫の保冷剤を確認し、食べる順番を「冷蔵室の傷みやすいものから」と決めておくと落ち着いて対応できました。クーラーボックスに保冷剤と一緒に移しておくのも手です。

台風で停電したら、まず何をすればいいの?

落ち着いて情報を集め、電力会社や自治体から停電の状況と復旧の見込みを確認します。あわせて、家族の安全と明かりの確保を行います。

停電したら、まずブレーカーが落ちただけなのか、地域全体の停電なのかを確認します。近所の家も暗ければ、地域の停電の可能性が高いです。次に、携帯ラジオや、電池を温存しながらスマホで電力会社・自治体の停電情報を確認します。停電情報は電力会社や自治体が発表しているので、最新の状況はそちらでご確認ください。

明かりを確保したら、家族の安全を確かめます。暗がりでの転倒やけがに注意し、小さなお子さんや高齢の方がいる場合は近くで見守ってください。スマホの電池は情報と連絡の命綱です。画面の明るさを下げる、不要なアプリを閉じるなどして、消費を抑える工夫をします。

ここで一つ、強くお伝えしたいことがあります。停電中に、屋内でカセットコンロや発電機を換気せず使うのは絶対に避けてください。 一酸化炭素中毒の危険があります。一酸化炭素は無色無臭で気づきにくく、命にかかわります。火気や発電機を使うときは、必ず換気をして、屋内や換気の悪い場所では使わないでください。停電中の調理の考え方は停電時の対処の記事でもまとめています。

夏や冬に停電したら、暑さ・寒さはどう乗り切る?

夏は熱中症、冬は低体温に注意します。電気が使えない前提で、体温を保つ工夫をあらかじめ用意しておくことが大切です。

夏の停電では、エアコンや扇風機が止まり、室温が上がります。窓を開けて風を通す、うちわや手持ち扇風機を使う、こまめに水分をとる、ぬれタオルで体を冷やすといった対策で熱中症を防ぎます。特に小さなお子さんや高齢の方、体調の優れない方は熱中症になりやすいので、こまめに様子を見てください。気分が悪い、意識がはっきりしないなどの症状があれば、ためらわず119番に連絡してください。

冬の停電では、暖房が止まって室温が下がります。重ね着をする、毛布やカイロで体を温める、家族で一つの部屋に集まって過ごすといった工夫で寒さをしのぎます。ここでも、屋内で換気せずに火を使う暖房や発電機を動かすのは一酸化炭素中毒の危険があるため避けてください。

季節を問わず言えるのは、停電は体への負担が大きいということです。無理をせず、危険を感じたら早めに涼しい場所・暖かい場所へ移ることも考えてください。

停電が長引くときは、どう動けばいいの?

数日に及ぶ停電が見込まれるときは、備蓄でしのぐか、安全な場所へ移るかを早めに判断します。電力会社の復旧見込みと、自分や家族の状況を照らし合わせて決めます。

停電が長引くと、スマホの充電、食料の保冷、夏冬の室温調整など、困りごとが積み重なっていきます。電力会社が公表する復旧見込みを確認し、「家でしのげそうか」を冷静に見極めることが大切です。

家での生活が難しいと感じたら、無理をせず別の場所へ移ることも選択肢です。電源を確保できる親戚や知人の家、自治体が開設する避難所などが候補になります。スマホの充電だけなら、開いている公共施設や避難所の充電スペースを利用できる場合もあります。

特に、小さなお子さん、高齢の方、持病のある方、医療機器を使う方がいるご家庭は、早めの判断が安全につながります。「もう少し様子を見よう」と粘るより、まだ動けるうちに移るほうが安心です。在宅避難で過ごす場合の工夫は、在宅避難の過ごし方の記事もあわせてご覧ください。

停電の復旧時に怖い「通電火災」って何? どう防ぐの?

通電火災とは、停電から復旧して電気が戻ったときに、倒れた電気製品や傷んだ配線から出火する火災です。避難するときにブレーカーを落としておくことで、防ぎやすくなります。

ここは特に知っておいてほしいポイントです。停電が復旧した瞬間、暴風で倒れた電気ストーブや、水にぬれた家電に電気が流れて、火が出ることがあります。地震のときによく注意される通電火災ですが、台風による停電と浸水でも起こりえます。消防庁も、停電からの復旧時の出火に注意するよう呼びかけています。

防ぐためのポイントをまとめます。

  • 停電中や避難する前に、電気製品のスイッチを切り、コンセントからプラグを抜いておく
  • 自宅を離れて避難するときは、ブレーカー(分電盤の主開閉器)を落としておく
  • 浸水や雨でぬれてしまった家電は、すぐに使わない
  • 復旧後にぬれた家電を使う前は、メーカーや専門業者に確認する

ぬれた家電は、見た目が乾いていても内部に水が残っていることがあります。ぬれた家電を自己判断で通電させるのは避けてください。 感電や発火の危険があります。心配なときは、メーカーの相談窓口や電気の専門業者に確認してから使うようにしてください。

在宅で医療機器を使っている場合は、どう備える?

人工呼吸器や在宅酸素など、電気で動く医療機器を使う方は、停電は命にかかわります。停電対策は自己判断で進めず、契約している電力会社・主治医・機器メーカーに事前に相談し、非常用電源を確保してください。

これは、この記事で最もお伝えしたいことの一つです。在宅医療機器は電気が止まると使えなくなり、健康や命に直結します。だからこそ、台風が来てから慌てるのではなく、ふだんから備えておくことが欠かせません。

具体的には、次のような相談・準備をおすすめします。

  • 契約している電力会社に、医療機器を使っていることを事前に伝えておく(事前登録の仕組みがある場合があります)
  • 主治医や訪問看護、機器メーカーに、停電時の対応や予備電源について相談しておく
  • 内蔵バッテリーや外部バッテリー、自家発電などの非常用電源を、医療者やメーカーの指示にそって確保しておく
  • 停電が起きたときや長引きそうなときの連絡先・避難先を、家族で共有しておく

非常用電源の種類や使い方は機器によって異なり、自己流で用意すると安全に使えないことがあります。必ず主治医・メーカー・電力会社に確認したうえで準備してください。 私が一般論としてお伝えできるのはここまでで、個別の医療的な判断は、かならず専門家にご相談ください。

台風 停電 備えでよくある質問(FAQ)

ここでは、台風による停電の備えについてよく寄せられる質問にお答えします。

Q. 台風の停電に備えて、まず何を用意すればいいですか?
A. 電源・明かり・水・情報の4つが基本です。スマホとモバイルバッテリーを前日までに満充電にし、懐中電灯やランタン、予備電池、飲料水、携帯ラジオを用意します。あわせて浴槽に水を張り、簡易トイレもそろえておくと断水時にも安心です。直前にまとめてやろうとせず、進路情報が出た数日前から少しずつ進めるのがおすすめです。

Q. 停電中、冷蔵庫の食品はどうなりますか?
A. 扉を開けなければ、しばらくは庫内の冷たさを保てます。停電前に冷凍庫で保冷剤や水を凍らせ、停電したら冷蔵室へ移すと保冷時間が延びます。長引いて温度が上がってきたら、夏場は特に傷みが早いので、見た目やにおいに違和感のあるものは無理に食べず処分してください。体調をくずしたら医療機関にご相談ください。

Q. 停電したとき、屋内でカセットコンロや発電機を使ってもいいですか?
A. 換気をせずに屋内で使うのは避けてください。一酸化炭素中毒の危険があります。一酸化炭素は無色無臭で気づきにくく、命にかかわります。火気や発電機は必ず換気をして、屋内や換気の悪い場所では使わないようにしてください。

Q. 停電が復旧するとき、何に注意すればいいですか?
A. 通電火災に注意してください。電気が戻った瞬間に、倒れた電気製品やぬれた家電から出火することがあります。避難するときはブレーカーを落とし、ぬれた家電はすぐに使わず、メーカーや専門業者に確認してから使ってください。

Q. 在宅で医療機器を使っています。停電にどう備えればいいですか?
A. 停電対策は自己判断で進めず、契約している電力会社・主治医・機器メーカーに事前に相談してください。電力会社への事前登録や、内蔵・外部バッテリー、自家発電などの非常用電源の確保を、医療者やメーカーの指示にそって準備します。停電時や長引きそうなときの連絡先・避難先も家族で共有しておくと安心です。

まとめ|台風の停電は「電源・明かり・水・情報」を早めに

台風による停電は、電源・明かり・水・情報の4つを前日までにそろえておくことで、落ち着いて過ごしやすくなります。スマホとモバイルバッテリーは満充電、懐中電灯やランタンは手の届く場所へ、浴槽に水を張り、簡易トイレも忘れずに。冷凍庫で保冷剤を凍らせておけば、停電中の冷蔵庫対策にもなります。

停電したら冷蔵庫は開けず、情報収集に徹してください。屋内での火気や発電機は一酸化炭素中毒の危険があるため、必ず換気を。そして復旧時の通電火災に備えて、避難時はブレーカーを落とし、ぬれた家電は使わないことを覚えておいてください。

在宅で医療機器を使う方は、停電が命にかかわります。電力会社・主治医・メーカーに事前に相談し、非常用電源を確保しておきましょう。

ここに書いた内容は一般的な備えの考え方です。台風の規模や停電の長さ、お住まいの状況によって必要な対策は変わります。実際の備えと判断は、資源エネルギー庁・気象庁・内閣府防災・消防庁やお住まいの自治体・電力会社が出す最新情報にそって行ってください。

🛡 マモルの備えメモ:台風が近づいたら、まず一つだけでいいので動いてみてください。私のおすすめは「モバイルバッテリーを充電器につなぐ」こと。それだけで、停電になっても情報と連絡の命綱が残ります。完璧を目指さなくて大丈夫。今日できる一歩から、ご家族の安心を一つずつ増やしていきましょう。


免責事項:本記事は台風による停電への備えに関する一般的な情報をまとめたものであり、特定の状況での安全を保証するものではありません。実際の備えや避難の判断は、資源エネルギー庁・気象庁・内閣府防災・消防庁やお住まいの自治体・電力会社が発表する最新の情報にもとづいて行ってください。在宅医療機器の停電対策は、かならず主治医・機器メーカー・電力会社にご相談ください。けがや体調不良など緊急時は、119番(消防・救急)や医療機関にご相談ください。本記事の最新確認日は2026-06-27です。